【お願い】映画賞における最高のデータベースを是非手にしてください
 


 第43回ヨコハマ映画祭が閉幕しました。
 多くの映画ファンのみなさまと夢想した“エアー”ヨコハマ映画祭です。

 私は今日一日思いもしなかった安息日を「今ごろ受賞者の何番目」と時間の経過とともに“エアー”ヨコハマ映画祭の想定局面の中に過ごしていました。そして先ほど午後5時を迎え全てのプログラムを無事終了しました。みなさまお疲れ様でした。ありがとうございました。
 
 よく聞かれる質問で「ヨコハマ映画祭の『売り』特徴はどんな点でしょうか?」というものがあり、私は決まってこう答えるようにしています。それは、“1%の戦略性と99%の愛”ということ。

 ヨコハマ映画祭の選考委員が選ぶ年度の映画ベストテンと個人賞各賞は間違いなく映画ファンが望んでも実現できないのではないかと思えるほどの『夢』や『欲求の根源』が見事に現れたものになっているはずです。私はこのことを“1%の戦略性”という言い方で表現します。

 一方で“99%の愛”は映画祭を開催すること、そのものです。“1%の戦略性”に裏付けられたベストテンと個人賞を発表し、それに呼応した多くの映画ファンが関内ホールいっぱいに集まってくださること、その先の花束贈呈タイムや独自の趣向の数々を含め映画愛にあふれたイベントとすることが“99%の愛”でした。

 それが2回続けて実現できませんでした。新型コロナウイルス感染症という目に見えない「毒牙」と「恐怖」によって。
 いや、コロナばかりではなく私自身に勇気がなく怖気づいてしまっていたかもしれません。
 “エアー”ヨコハマ映画祭の夢の時間の中では、実行委員長はしっかりと実行委員の先頭に立ち、映画ファンみなさまの声援を受け、才能あふれる映画人のみなさまと素晴らしい映画祭を実現していましたが…。

 次回、第44回ヨコハマ映画祭こそ、映画ファン・映画人みなさまの夢の実現とならんことをここに強く決意します。

 ここで、みなさまにお願いしたいのは、第43回ヨコハマ映画祭公式パンフレットを一人でも多くのみなさまがお手に取っていただくことです。
 上記のとおりヨコハマ映画祭の選考結果は映画をよく見ている選考委員が公平公正に選んだ自慢の選出で、一年一年、1回1回と勝負を賭けて生み出された優れモノだと思います。それが43回、43年蓄積した最高のデータベースとして存在します。

 今回は前回のような寄付を募ったりはいたしませんが、このあと19時より横浜シネマジャック&ベティのグッズショップで売り出される公式パンフレットをお買い求めいただき、ヨコハマ映画祭実行委員会にお力添えいただきますようお願い申し上げます。

 重ねて、どうかよろしくお願いいたします。



                            2022年2月6日  ヨコハマ映画祭実行委員長 北見秋満

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LAST UPDATE 2022/02/06