第24回ヨコハマ映画祭
受賞者、喜びのことば


 第24回ヨコハマ映画祭個人賞を受賞された皆さんから寄せられたメッセージを紹介します。
 どの言葉にも、あふれる喜びとほとばしるような映画への情熱が感じられます。映画ファンのみなさんとともに、このメッセージをかみしめたいと思います。

 ※この「受賞者の喜びのことば」と選考結果についての詳細は、2月2日の映画祭当日に発行されるパンフレットに掲載しています。
  
作品賞「ハッシュ!」プロデューサー 山上徹次郎さん
監督賞 平山秀幸さん、橋口亮輔さん
新人監督賞 曽利文彦さん
脚本賞 大谷健太郎さん
撮影賞 柴崎幸三さん
主演男優賞 長塚京三さん、田辺誠一さん
主演女優賞 瀬戸朝香さん
助演男優賞  塚本晋也さん
助演女優賞 大塚寧々さん
最優秀新人賞 市川実日子さん、久野雅弘さん、櫻谷由貴花さん



作品賞「ハッシュ!」プロデューサー
山上 徹次郎
 ◆作品賞「ハッシュ!」
  ・製作・配給=潟Vグロ
  ・橋口亮輔監督作品
  ・企画・製作=山上徹次郎
  ・製作=石川富康、塚田博男
  ・監督・原作・脚本・編集=橋口亮輔
  ・撮影=上野彰吾
 ヨコハマ映画祭の作品賞には特別な思い入れがあり、この度「ハッシュ!」をお選び頂きましたことを大変喜んでおります。映画館で、普通の娯楽として映画をご覧になる人たちによって選ばれたのだという心地よさがあり、スタッフを代表して映画祭関係者をはじめ映画ファンの皆様にお礼を申し上げたいと思います。

 橋口監督よりはじめてこの「ハッシュ!」という映画のアイデアを聞いてから、シナリオができるまで2年半、製作に1年、そして公開までには更に1年半がかかりました。振り返ればいろいろなことがありましたが、橋口監督による物語の構想をいかに映画として実現するかということに、プロデューサーとして迷わず専心してきました。ですからこの映画祭の監督賞を橋口さんが同時に受賞しましたことを、心から嬉しく思います。

 最後に、共同制作者としてこの映画をささえて頂いた衛星劇場、テレシスインターナショナルとともに、この喜びを分かち合いたいと思います。
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監督賞
平山秀幸(「OUT][笑う蛙」) 初めてヨコハマ映画祭に参加させていただいたのは、
デビュー作「マリアの胃袋」の特別試写でした。

13年かかりました。

嬉しいです。

本当にどうもありがとう

橋口亮輔(「ハッシュ!」)  このたびは監督賞に選んでいただき有難うございました。また映画『ハッシュ!』の方でも作品、主演男優賞と受賞したということで、スタッフ、出演者で喜んでいます。ヨコハマ映画祭は、僕が映画を志していた学生のころからの憧れの映画祭でもあり、その場で評価していただいたということに中々実感が沸かなかったのですが、時間とともに嬉しさを感じ、またスタッフ一同力を注いだ映画作りが報われる思いでいます。本当に有難うございました。
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新人監督賞
曽利文彦(「ピンポン」)  やったー!と飛び上がってしまいました。子供の頃から映画が好きで好きでたまらない男が、ようやく一本の映画を監督することができました。夢が叶う瞬間というものを経験させていただいて、それだけで十分幸せでした。結果のことを考えるゆとりなど正直まったくありませんでした。ところが、ヨコハマ映画祭、新人監督賞!涙が出るほど嬉しかったです。横浜に暮らしてもう15年になります。自分の暮らす街の大好きな映画祭で賞をいただけるなんて二重、三重の喜びです。

 CGの人、テレビのひとなど様々な色がついている自分が、これでようやく映画のひとの仲間入りをさせていただいたような気がします。映画「ピンポン」に参加していただいたすべてのひとに感謝しております。これからは「この星の一等賞」を目指します。

 本当にありがとうございました。
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脚本賞
大谷健太郎(「とらばいゆ」) 映画を作ってて良かったと思える瞬間は、脚本が完成した時でも、
クランクアップした時でも、完成した時でもありません。

観客の皆さんから「面白かった」の一言を頂けた時。ほかにはありません。

だから、前に賞を頂いた際のコメントを再び述べさせて頂きます。
「映画というものに携わっている喜びを、ヨコハマ映画祭でかみしめたいと思います」

励みになる賞を頂きました。

本当にありがとうございました。
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撮影賞
柴崎幸三(「OUT」「笑う蛙」)  「OUT」のラスト、知床へ向かうトラックの車内、原田美枝子さん、室井滋さんの2ショットを撮るために、手持ちカメラで乗り込んだ。台詞のやり取りが有るので、吉田日出子さんもカメラの脇に乗っている。せまい運転席で凄い人達に囲まれていた。突然吉田さんが「体、支えましょうか?」と言ってカメラをかついでいる私の背中を支えた。それでカメラの揺れが止まる訳では無いが、吉田さんていい人だ。ファインダーの中で原田さんと室井さんを捉えながら、女優さんに体を支えられている自分の姿と、吉田さんの必死の表情を思い浮かべて私は少し笑った。

 「笑う蛙」にはベッドシーンがある。振り返ればベッドシーンは撮った事が無い。ちょっと照れる。だが照れている事を感付かれてはまずい。感付かれるといっそう恥ずかしい。私は目立たぬ様に、カメラの後ろで少しだけ小さくなった。
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主演男優賞
長塚京三(「笑う蛙」) 平山映画で十分に楽しませてもらった上に、
こんな素敵な賞まで頂けるなんて、つくづく幸せ者です。

 有難うございました。
田辺誠一(「ハッシュ!」)  僕たち、役者という素材を監督とスタッフが調理してくれて、お皿に並べてくれる。それを食べてくれる人がいる。各個人の消化の仕方で、排泄される。色々な場所で排出されて、社会の中に広がっていく。そして、世間という畑の肥やしとして、新しい何かが育つと嬉しいです。

 映画というすばらしい仕事に携われることを、今回の受賞のようなことがあると、実感します。

 料理してくれた監督・スタッフ。一緒にからんでお皿に並んだキャスト。そして見てくださった方々に、深く感謝します。

 ありがとうございました。
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主演女優賞
瀬戸朝香(「とらばいゆ」)  すばらしい賞を本当にありがとうございました。

 「とらばいゆ」は私にとって色々な意味でとても心に残る作品になりました。大谷監督はじめ、スタッフの方々、そして共演のみなさんと楽しく作品づくりができました。その分撮影もあっという間で現場が終わるのがあれほど淋しいと思った作品は初めてと言って良いくらいです。

 本当にありがとうございました。

 今後もこの賞を励みに頑張っていきたいと思っています。
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助演男優賞
塚本晋也(「とらばいゆ」「殺し屋1」「クロエ」)  ぼ、僕が助演男優賞 !

 いいんですか!?

 いや、もう、それならば本当にありがとうございます。この年は運良くいろいろな現場に出会えました。そのことにまず感謝します。僕、というより出させていただいた作品が受賞した、と思い、、恥ずかしがらず、ありがたく頂戴しようと思います。

 選んでくださった皆様、ありがとうございます。次は主演男優、じゃない、監督としてうかがえるよう精進したいと思っております。

 中華街で乾杯します!
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助演女優賞
大塚寧々(「笑う蛙」「うつつ」)  この度は、助演女優賞を頂きまして、ありがとうございました。

 尊敬する監督、共演者の皆様、そしてスタッフの皆様のお陰です。

 これからも、自分の感性を磨き、もっともっと大好きな映画に関わっていくことが出来たらと、思います。

 本当にありがとうございました。
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最優秀新人賞
市川実日子(「とらばいゆ」)  新人賞ありがとうございます。

 映画『とらばいゆ』に参加したことで私は、映画人が好きになりました。

 『とらばいゆ』は私にとって大切な作品です。

 そして、この作品の中にいる自分に賞を頂けるなんてとても嬉しいことです。

 ありがとうございました。

久野雅弘(「ごめん」)  何を言っていいか分からないぐらい、すごく嬉しいです。

 僕がもらっていいのか、不安です。

 恥ずかしいシーンが多くて、どうしようと思ったときもあったけど「ごめん」の冨樫監督、ひこ・田中さん、スタッフ、共演者ののみなさんありがとうございます。

 「ごめん」だから、みんながいたから、僕がもらえた賞だと思います。みんなの代表でもらえた賞だと思っています。

 次に会った時すこしでも成長したなと言ってもらえるようこれからも、自分のペースでがんばっていきたいです。

 本当にありがとうございました!

櫻谷由貴花(「ごめん」)  こんなにすごい賞をもらえるなんて思っていなかったのでとても嬉しいです。

 でも、まだ実感が湧きません

 初めて経験する事ばっかりで分からない事だらけだったけど、監督やスタッフの人達に優しく見守られながら最後まで出来ました。

 女優さんになることが小さい頃からの夢だったので、これからも頑張りたいと思います。

 本当に、ありがとうございます。
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LAST UPDATE 2004/01/01